兵庫県加古川市は27日、国民1人10万円の特別定額給付金について、マイナンバーカードを持っていなくても、市のホームページからオンライン申請できるシステムを独自に作ったと発表した。同市内の各世帯に同日発送した申請書に記されている「照会番号」や世帯主の名前を入力し、本人確認書類や振込先の通帳などの画像を送れば手続きできる。市によると、こうした取り組みは全国初という。
同市では郵送申請の場合、6月9日からの給付を予定。今回のオンラインシステムで手続きすれば、市のデータ処理時間が短縮され、同4日からに前倒しできるとしている。市民が書類をコピーしたり、ポストに投函したりする手間も省ける。また政府運営の「マイナポータル」を使ったオンライン申請に比べ、各世帯員の名前が不要など、入力項目も少ない。
同市は、他の自治体でも使えるようにプログラムを公開するとしている。(斉藤正志)
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