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家にいる子どもたちに、遊びや本読みなどの動画を届けるオンライン保育=21日午前、神戸市垂水区、多夢の森
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家にいる子どもたちに、遊びや本読みなどの動画を届けるオンライン保育=21日午前、神戸市垂水区、多夢の森

 新型コロナウイルスの感染予防のため自宅で過ごす子どもたちに、幼稚園や保育園がインターネットを通じて画面越しに、歌と遊びの様子やノウハウなどを届け始めた。いわゆる「オンライン保育」。全国的に広がりつつあり、コロナ後の需要を見込んだ企業も参入する。子どものストレス解消とともに、在宅で勤務する保護者の負担軽減も図る。(佐藤健介、前川茂之)

 「久しぶり! みんな元気だった?」

 神戸市垂水区の認定こども園「多夢(たむ)の森」。保育士がパソコンに向かい、満面の笑みで声を弾ませる。

 ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で各家庭とつながる。画面に映るのは、コロナ予防で自主的に休んでいる園児ら十数人の顔。手を振ったり風船を掲げたりして、愛らしい姿を見せた。

 保育士は安心した様子で、約30分間のプログラムを始めた。絵本を読み聞かせた後、園で育てる野菜や果物の写真を見せ、「これは何かな?」と質問。子どもが「イチゴ!」と答えると、拍手し「正解! 園に来たらどうやって食べようか、考えようね」と呼び掛けた。

 「○○くんがおる! 早く会いたいな」。タブレット端末で友達を見つけた女児(4)はうれしそう。弟(1)も顔を近づけて夢中だった。女児は3月から、弟は4月の入園から登園していない。母親(32)は「長く家にいるストレスが心配だったので、園のように楽しめて良かった」と喜んだ。

 運営法人のみかり会(兵庫県南あわじ市)は「多夢の森」を含む7園で5月末までオンライン保育を予定する。担当する主幹保育教諭の藤原剛さん(33)は「コミュニケーションで子どもは成長する。人と触れ合える機会を設けた」と話す。

 同県明石市の認定こども園「みつばこども園」もほぼ毎日、5分間の動画をアップ。神尾由美園長(52)は「知っている先生の映像だと園児も安心する。職員のモチベーションやスキルアップにもつながっている」と効果を実感する。

 民間企業もオンライン保育に乗り出す。

 知育教材の開発などに取り組む「スマートエデュケーション」(東京)は5月から、無料の動画配信サービス「おうちえん」をスタートさせた。幼稚園や保育園が専用ウェブサイトに投稿した動画を、保護者がパスワードを入力して視聴する手法。導入から1カ月ほどで、利用は全国で700施設を超え、兵庫県内でも30施設に達した。

 同社は「ストレスを和らげるだけでなく、家族もたくさんの工作や遊びを知るチャンスだ」と期待。「コロナが収まった後も、在宅ワークは増えるだろう。家で働きながら子どもを世話する親の負担を軽減するため、選択肢を広げたい」としている。

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