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患者の自宅に届けられる抗体検査のキット。オンラインで使い方を実演する=神戸市東灘区魚崎中町1、まりこ中町内科
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患者の自宅に届けられる抗体検査のキット。オンラインで使い方を実演する=神戸市東灘区魚崎中町1、まりこ中町内科

 新型コロナウイルスの感染歴が分かる「抗体検査」を、希望者に実施する診療所が全国で増えている。発熱などをしてもPCR検査を受けられないケースがあり、患者の不安に応える狙いがある。兵庫県内でも、院内感染防止策としてオンラインの健康相談と組み合わせ、自宅でできる検査キットを提供する診療所が出てきた。(井川朋宏)

 抗体検査は、感染後に体内にできるタンパク質(抗体)の有無を少量の血液で調べる。簡単な上、どこまで流行が広がったか把握できるため、国は6月から東京、大阪、宮城の3都府県で約1万人に調査する方針だ。

 神戸市東灘区の診療所「まりこ中町内科」は、2種類の抗体を調べる米国製の検査キットを120セット入手。5月中旬から希望者に検査を始めた。

 検査は保険適用外となり、専用のアプリを使ったビデオ通話による健康相談2回を含め費用は1万6478円。オンラインで検査キットの使い方を説明し、自宅に届いたキットで患者自身が指先の血液を採って調べる。陽性なら3~7分で線が出る。結果は患者が写真を撮って送信し、再びオンラインで相談。後日、検査結果証明書が届く。

 検査の希望者は、PCR検査を受けられなかった人や、自店の営業再開を前に「安心材料」として使いたい人たちが多いという。既に20~70代の35人程度が検査し、ほとんどは陰性だった。一部あった陽性のケースは、保健所に報告したという。

 岡田真理子院長(43)は「感染拡大の第2波に備え、自らの状態を知っておく方法としても意味がある」と話す。神戸市内のほか芦屋市などでも同検査を実施しているクリニックがある。

【抗体検査】 抗体は主に、感染初期から現れる「IgM抗体」と、発症後1週間以上過ぎた後に増える「IgG抗体」がある。海外では「免疫証明」として活用する動きがある一方、再感染のリスクや検査の精度など課題を指摘する声もある。神戸市立医療センター中央市民病院は一般外来患者千人のIgG抗体を調べ、33人(3%)が陽性だったと発表した。

■幼稚園職員も活用 「園児、親に安心感を」

 医療機関以外にも抗体検査が広がる。新型コロナウイルスの影響で休園中の私立幼稚園は、保護者の安心感につなげる取り組みとして活用している。

 神戸市灘区の「ホザナ幼稚園」では28日、職員36人が抗体検査を受けた。体温を測った後、医師らが指先から血液を採取し、検査キットに垂らすと、10~15分ほどで終了した。全員が陰性だった。

 政府の緊急事態宣言解除に伴い、同園は6月1日から分散登園を始める。宮川一郎事務長は「全員陰性でほっとした。子どもの安全を守るため、今後も感染対策を徹底する」と話した。

(杉山雅崇)

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