新型コロナウイルスの感染拡大を受け、休校が続いている兵庫県内の全公立小中学校と県立学校(高校、特別支援学校など)が6月1日、再開する。3月初旬から春休みを挟み3カ月に及ぶ長期休校となったため、当面は分散登校や短縮授業で慣らしながら、6月中に通常授業に戻す学校が多い。小中学校は学習の遅れを取り戻すため、夏休みは約6割の市町がお盆前後の10日程度にするなど、大幅な短縮が目立つ。
県教育委員会が県内41市町に聞き取り、5月29日時点でまとめた。
6月1日の再開日の対応は、小学校は神戸、西宮、明石、加古川市など34市町が、中学校は32市町が午前中だけ授業をしたり、登下校のタイミングをずらしたりする分散登校にする。
給食は、西播や但馬、淡路島の市町などで1日から実施する小中学校がある。姫路市など15日に開始予定の市町も多い。大半の学校が再開1~2週間で通常の授業に戻す。
夏休みは、高砂や洲本市など小学校で25市町、中学校で27市町がお盆前後の実質9~11日間のみとし、例年の4分の1程度の短い期間になりそう。最も長い神戸市立小学校でも7月23日~8月17日(26日間)になる見込み。
高校など県立学校174校も学年別の分散登校や半日授業を続け、段階的に本格再開させる。部活動も日数などの制限を設けて再開する。
県内の幼稚園も大半で1日に再開。夏休みは例年通りの期間を設ける市町がある一方、小中学校同様、お盆前後にする市町もあり、ばらつきがある。
(斉藤絵美)
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