猿がさまざまな芸を披露する「神戸モンキーズ劇場」(神戸市北区、道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢(おおぞう)内)に今月1日、新たな命が生まれた。新型コロナウイルスの感染拡大で休業が続いているが、同劇場で初めてとなる赤ちゃん猿の誕生に、トレーナーらも奮起。会員制交流サイト(SNS)で発信を始めるなど、再開に向けた話題づくりに取り組んでいる。
同劇場にいる約10匹のうち、ボス猿「くらのすけ」と、昨年引退した雌の「きなこ」の間に生まれた。これまで同劇場では、ショーを引退した猿が過ごす福岡県の施設で生まれた猿などをメンバーにしてきた。
劇場は4月7日から休業しており、スタッフも感染拡大防止のため、出勤日数を削減。普段の活気が失われる中、「赤ちゃんが癒やし、希望の光になっている」とトレーナーの宇都宮舞さん(24)は喜ぶ。赤ちゃんの成長記録は、フェイスブックなどで発信中。動画投稿サイト「ユーチューブ」では、トレーナーと猿の各コンビによるPR動画も配信している。
また宇都宮さんらは劇場再開に向け、演出の練り直しや新ネタの考案などに頭をひねる日々。演芸部長の箕輪俊彦さん(40)は「劇場の全員で力を合わせ、より一層魅力的なショーを準備する。ファンの皆さんには再会できる日を楽しみに待っていてほしい」と話している。
同劇場は今のところ、5月末までの休業が決まっている。(秋山亮太)











