総合 総合 sougou

  • 印刷
小まめに換気するデイサービス施設。ひとたび感染者が出れば休業だけでなく、集団感染に至る恐れもあり神経を使う=神戸市内
拡大
小まめに換気するデイサービス施設。ひとたび感染者が出れば休業だけでなく、集団感染に至る恐れもあり神経を使う=神戸市内

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され、社会活動が再開する中、高齢者が自宅から通う通所介護(デイサービス)施設が、感染防止とサービスの両立に頭を悩ませている。各地のデイサービス施設では感染が相次ぎ、休業要請が出ていなくても、感染防止のため自主休業に踏み切った事業所もある。独居や老老介護の世帯には頼みの綱だけに、徐々に運営再開の動きが見られるが、スタッフと利用者が接触する機会は多く対策は手探りだ。(末永陽子、佐藤健介)

 厚生労働省によると、緊急事態宣言発令後の4月19日時点で、デイサービスや短期宿泊(ショートステイ)の全国858事業所(兵庫県は22)が休業。うち843カ所が「感染拡大防止に向けた自主的な判断」を休業理由に挙げた。

 「長い2カ月だった。介護する側の精神、肉体も限界でした」。神戸市内に住む女性(62)は安堵(あんど)の表情を見せた。認知症の前段階「軽度認知障害(MCI)」のある母親(87)が通うデイサービス施設が3月下旬から自主休業していたが、6月からの再開が決まったためだ。

 母親は入浴やレクリエーションなどを楽しみにしており、以前は週に3回通所。だがデイ休業後は外出もできず、1日の大半をリビングで座ったまま過ごすようになった。食事の量が減り、薬を飲むのを嫌がることも増えたという。

 「食欲が落ち、生活リズムも乱れてきた。このままでは病状が悪化してしまうのでは」と心配する日々が続いた女性。「感染リスクは高くなるけど、再開はやっぱり助かります」と話す。

    □   □

 デイ施設側は感染防止に苦心する。

 営業する兵庫県内の各施設では、職員の検温を徹底するほか、小まめに換気したり1時間おきに施設内を消毒したりと、できる範囲で対策を続ける。通所者の家族と相談し、通所回数や入浴の頻度を減らしている事業所もある。

 県内の施設スタッフは「以前から人手不足だが、感染対策に気を使う分、職員の負担は増えている。早く本当の日常に戻ってほしい」と切実だ。

 厚労省は感染防止策の一環として、デイ職員が高齢者の自宅を訪ねることは認めているが、県内の関係者は「デイと訪問介護はそもそも違う。家での入浴補助といったケアには慣れていない」と困惑する。

【記事特集リンク】新型コロナウイルス

総合の最新
もっと見る

天気(7月4日)

  • 26℃
  • 22℃
  • 90%

  • 27℃
  • 21℃
  • 70%

  • 25℃
  • 21℃
  • 90%

  • 26℃
  • 21℃
  • 90%

お知らせ