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巣作りを進めるコシアカツバメ。窓付近にはふんが目立つが、優しく見守る=姫路市夢前町菅生澗、市立菅生小学校
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巣作りを進めるコシアカツバメ。窓付近にはふんが目立つが、優しく見守る=姫路市夢前町菅生澗、市立菅生小学校

 ツバメは4~7月ごろが子育ての季節。小さなひなが口を大きく開けて餌をねだる姿は愛らしい。ただ、建物の所有者からすれば、ふん害は悩みの種。兵庫県には毎年この時期、数十件の相談が舞い込むが、「巣の除去には注意が必要なんです」と担当者。タイミングを誤ると、法に抵触する可能性もあるというのだ。(小川 晶)

 古びた校舎のひさしに、数メートル間隔で灰色の巣が並ぶ。「コシアカツバメですね。普通のツバメと違って、集団で営巣する特徴があります」。10年以上前から観察を続ける西播愛鳥会幹事の三谷康則さん(72)が説明してくれた。

 場所は姫路市夢前町の菅生小学校。巣を飛び出した親鳥が、ひなの餌を求めて山の方へと消えていく。同校では毎年のように数十個の巣が作られるが、除去せず、ひなの成長を見守る。

 だが、自宅や店舗に巣ができ、ふん害などに悩む人も少なくない。県鳥獣対策課には毎年、営巣がピークを迎える春から夏、「取り除くにはどのような方法がいいのか」といった問い合わせが寄せられる。

 注意が必要なのはここだ。同課によると、巣作りが一定進んでいる場合は基本的には除去せず「そのまま見守るしかない」という。

 根拠は鳥獣保護法。同法は鳥やその卵の採取、損傷を禁じている。このため、ひなが巣立った後や産卵前なら巣を落としても問題ないが、卵が産み付けられていたり、ひながかえったりしている状態で壊せば法律違反とみなされるという。

 巣の中まで確認してから取り除くのは難しい。「だから、卵やひながいる可能性が否定できない場合は『壊さないように』と指示するしかない」と担当者。

 その年はひとまず見守り、翌年また営巣が始まるようなら、段ボールなどで覆って親ツバメを遠ざけるよう助言しているという。

 実際に摘発された県内の事例は少なくともここ数年はないそうだが、違反した場合、規定では1年以下の懲役か100万円以下の罰金。悪質な場合は立件に至る可能性もあるという。

 ご注意を。

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