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新型コロナウイルス対策として、裁判官や裁判員の間に透明なアクリル板が設けられた法廷=10日午前、神戸市中央区橘通2(撮影・辰巳直之)
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新型コロナウイルス対策として、裁判官や裁判員の間に透明なアクリル板が設けられた法廷=10日午前、神戸市中央区橘通2(撮影・辰巳直之)
新型コロナウイルス対策として、裁判官や裁判員の間に透明なアクリル板が設けられた法廷=10日午前、神戸市中央区橘通2(撮影・辰巳直之)
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新型コロナウイルス対策として、裁判官や裁判員の間に透明なアクリル板が設けられた法廷=10日午前、神戸市中央区橘通2(撮影・辰巳直之)

 神戸地裁(神戸市中央区)で10日、新型コロナウイルス感染症の対策が施された初めての裁判員裁判が始まった。政府の緊急事態宣言の発令で延期されていたため、地裁本庁で裁判員裁判が開かれるのは今年1月下旬以来、約4カ月ぶり。マスク姿の裁判官や裁判員が座る法壇には飛沫を防ぐ透明なアクリル板が設けられた。

 同日午前に始まったのは、強盗致傷などの罪に問われた被告の初公判。3月に開かれる予定だったが、新型コロナの感染拡大で当初の日程が取り消しに。「3密」を避けるためにも、最も広い法廷が用意された。

 地裁の正面玄関やエレベーター前にはアルコール消毒液が置かれ、傍聴席は人と人との間隔を約1メートル空けるため、利用できる104席を約40席に制限した。

 法廷では裁判員の間に透明のアクリル板6枚を設置。裁判官や検察官、弁護人、被告は全員がマスクを着けて入廷した。また、利用できる傍聴席が制限されているため、傍聴できずに諦める人もいた。

 神戸地裁は、兵庫県が緊急事態宣言の対象となっていた4月上旬から5月下旬まで、民事と刑事の裁判を原則取り消した。一方、5月からは民事訴訟を対象に、裁判所と弁護士事務所などをインターネットでつなぎ、弁護士や裁判官、訴訟当事者が手続きを進められる「ウェブ会議」を開始。訴訟のスピードアップとともに、新型コロナの感染予防も期待される。(村上晃宏)

 

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