兵庫県は10日、姫路市の沿岸で8日に採取したアサリから規制値を超えるまひ性貝毒を検出したと発表した。県内の播磨灘(明石市-赤穂市、淡路島西側)の沿岸海域で採取した二枚貝を食べないよう求め、8日以降に同海域の養殖アサリを出荷した業者に回収を指導し、購入者に食べないよう呼び掛けている。
県は検査を続け、3週続けて規制値を下回るまで採取と出荷の自主規制を求める。姫路市・的形、たつの市・新舞子浜の両潮干狩り場は安全な貝と交換して営業を続けるという。貝毒は二枚貝だけに発生し、他の魚介には影響しない。加熱、冷凍しても毒性は弱まらず、食べると手足などがしびれ、呼吸不全で死ぬこともある。(山路 進)