新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、4月16日から休止していた運転免許の更新業務が6月から再開され、兵庫県内の各更新センターには平日の朝方にドライバーが集中し、長蛇の列ができている。県警は密の状態を防ぐため「受け付け開始直後の時間帯は避けてほしい」と呼び掛けている。
午前9時。梅雨空のもと、阪神運転免許更新センター(伊丹市伊丹1)には屋外まで30メートル以上の行列ができていた。次々と訪れるドライバーに、雨がっぱを羽織った係員が講習区分に応じた整理券を配布。18日は最大で120人ほどの待ちができたという。
今月1日から本格的に再開された更新業務では、有効期限が1カ月未満の人を優先し、講習の定員を半分以下に抑えるなどしている。また、日曜日は混雑を避けるため、対象を70歳以上に限定している。
明石運転免許更新センター(明石市荷山町)でも連日、午前9時の受け付け前から行列ができている。敷地外に人だかりができるのを避けるため、混み具合に応じて開門時間を30~40分早めるケースもあり、係員が整理券を配布している。19日は午前11時までに約500人が訪れた。
県警運転免許課によると、1~14日の平日に県内5カ所の更新センターで手続きしたドライバーは昨年の同時期より約2割増えた。買い物や仕事前に手続きを終えようと朝一番に訪れるドライバーが集中しているとみられる。
同課は「比較的すいている午後の時間帯も検討してもらえれば。更新センターによって業務日や内容が不規則になっているので、県警のホームページで確認してほしい」としている。(風斗雅博、長沢伸一)
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