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再調査委員会の報告を受けた遺族代理人の会見に置かれた女子生徒の似顔絵。14歳の誕生日にケーキの火を吹き消す姿という
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再調査委員会の報告を受けた遺族代理人の会見に置かれた女子生徒の似顔絵。14歳の誕生日にケーキの火を吹き消す姿という

 2016年12月、兵庫県宝塚市立中学2年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、市が設置した再調査委員会は22日、計25件のいじめがあったとする報告書を公表した。市教育委員会が開いた会見の一問一答は次の通り。

 -いじめを教員が把握できなかった原因は

 「SOSに気付いていこうとする学校現場の意識が低く、対応能力も低かった。学校組織に大きな問題がある」

 -再調査委から市のいじめの認知件数が少なすぎると指摘があった

 「心身共に苦痛であったことが全ていじめに当たるという定義が教員の中で周知徹底できていない。一人で抱え込まずに組織で情報を共有していきたい」

 -当該生徒が亡くなる1年前、別の生徒に対するいじめがあったことへの認識は

 「いじめ案件として(学校長から)報告を受けた。重大事態として扱わなかったことが大きな責任だと思っている」

 -自殺から3年半になる。再発防止に向けた取り組みは

 「毎年行う(いじめ関連の)生徒へのアンケートは家で書いてもよいとしたり、担任ではなく箱に提出してもらったりしてSOSを出しやすい雰囲気作りに努めている」

-今回の報告書を受けた具体的な取り組みは

 「報告書を全職員に配布して内容を共有する。管理統制的な教育から生徒の主体性を育む教育への転換を図って、市の教育のあり方を変えていくきっかけにしたい」

 

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