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先払いチケットの購入を受け付ける「姫路の飲食店を応援しよう!プロジェクト」のホームページ
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先払いチケットの購入を受け付ける「姫路の飲食店を応援しよう!プロジェクト」のホームページ

 新型コロナウイルスで打撃を受けた飲食店を支援しようと、兵庫県姫路市が官民一体で企画した「プレミアム付きチケット」に想定外の事態が起きている。応援したい飲食店のチケットを市民が購入すれば4割分が上乗せされ、店舗側には上乗せ分を含めた代金が前払いされる仕組みだが、その恩恵にあずかる狙いからか、複数の店舗関係者が自店のチケットを購入していた。市は「本来の趣旨と異なる」として対応に乗り出した。(井沢泰斗、山本 晃)

 コロナ禍で時短営業や自粛を余儀なくされた飲食店は売り上げが激減。影響が長引く中、市と地元企業が合同で企画したのが「姫路の飲食店を応援しよう!プロジェクト」だった。

 チケットは2億円分を用意し、上乗せ分の8千万円を市が公費で負担する。レストランやカフェ、居酒屋など姫路市内の約900店舗が申し込んでいる。

 例えば市民が特定の店のチケットを1万円で購入すると、店舗には1万4千円が前払いされ、チケット購入者は今年8月10日から来年1月末までに1万4千円分を利用できる仕組み。

 企業側でつくる実行委員会が今月13日に販売を始めると、初日だけで7千万円分が売れ、いったん受け付けを中断。19日に再開するとさらに殺到し、30分足らずでまたも7千万円分が売れた。

 ただ、姫路市などが確認したところ、購入者と店舗代表者が一致したケースが16人で315万円分あった。中には突出して金額が大きいケースもあったという。実行委の聞き取りに「ネット購入が苦手な客がいる」「客に頼まれた」などと回答したという。

 市は「市民が店舗を応援するための企画で、店舗関係者は控えてほしい」とし、実行委を通じて該当店舗に購入の取り消しを要請。求めに応じ、チケットをキャンセルした飲食店もあるという。

 姫路市がプロジェクトの参考にしたのは、商店連合会が中心となって企画した三重県四日市市の事例だが、こちらの事務局は申込時に経営者の購入を禁止する旨の通知を出していた。

 担当者は「それでも店舗関係者が購入したとみられるケースはあった。そこは良心に従ってもらうしかない」と話した。

 チケットを巡っては、神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」にも「店舗による買い占めが行われているのでは」との情報が複数寄せられていた。

 申し込みの集中に加え、本来の趣旨とは異なる事態が生じたこともあり、市は販売再開の予定を当初の26日から7月12日に先送りし、仕組みを再検討する。

     ◇

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