兵庫県宝塚市の民家で4人が殺傷された事件を受け、兵庫県は26日、凶器とされるボーガンを規制する条例制定に向け、7月1日に専門家会議を設置すると発表した。9月議会への条例案の提出を念頭に、登録制など内容の検討を始める。
専門家会議は、知事の諮問を受けた「地域安全まちづくり審議会」の部会。大学教授や弁護士、住民代表ら5人が規制の在り方などを議論する。
県は既に、ボーガンを青少年愛護条例にある「有害玩具類」に緊急指定。玩具販売店などに、18歳未満への販売や貸与を禁止した。
井戸敏三知事は「(国の法整備は)検討に時間がかかる可能性がある。スピード感を持って県民の不安や危険を軽減することが重要」と条例化を急ぐ考えを示していた。(藤井伸哉)