将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑む第61期王位戦(神戸新聞社主催)7番勝負が7月1日に開幕し、第1局は1、2日、愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で指される。昨年、史上最年長で初タイトルを獲得したベテランと、史上最年少のタイトル獲得を目指す新星が対決。注目のシリーズだ。
木村王位はタイトルに7回挑戦し、前期の王位戦で4勝3敗のフルセットの末に初めて栄冠を手にした苦労人。初タイトル獲得は46歳3カ月だった。「千駄ケ谷の受け師」の愛称で人気を集める。
藤井七段は、6月の棋聖戦でタイトル挑戦の最年少記録を更新。王位戦とのダブルタイトル戦に臨み、どちらかで勝てば、屋敷伸之九段(48)が持つタイトル獲得の最年少記録(18歳6カ月)も塗り替える。
立会人は谷川浩司九段(58)。持ち時間は各8時間で、初日は午前9時に始まり午後6時で指し掛け、手番が封じる。2日目の2日は午前9時に再開し、夜までに勝敗が決まる見通し。対局は神戸新聞NEXTで中継する。