将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑む第61期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)の第1局が2日午前9時、愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で再開し、指し継がれた。
前日の手順が再現された後、立会人の谷川浩司九段(58)が木村の封じ手「2九角成」(54手目)を読み上げ、2日目の対局が始まった。
狙い通りに飛車を取った木村の2九角成は、控室で予想された一手。藤井は落ち着いて6二と(55手目)と応じ、守り駒の金をはがして王手。戦いが終盤戦に突入した。木村は20分以上考えて4三玉(56手目)とし、と金を取らずに逃げる道を選んだ。
副立会人の山崎隆之八段(39)は「藤井七段は迷いなく指している。木村王位はどう受けきるか、必死に考えているのだろう」と話している。
同日午後には勝敗が決まる見通し。
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