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高架の高速道路が建設され、車線の拡張も予定される道路。大学キャンパス(左)の真横を通る=神戸市中央区港島1
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高架の高速道路が建設され、車線の拡張も予定される道路。大学キャンパス(左)の真横を通る=神戸市中央区港島1
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 大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部の神戸・ポートアイランド(ポーアイ)での建設計画を巡り、国土交通省や阪神高速道路(大阪市)、神戸市が高架道路の高さを当初よりも約5メートル下げる案を検討している。「(北側に)六甲山や海が見える眺望を遮らないで」という住民らの声を踏まえたが、沿線の2大学は「校舎の真横を高速が走る」と困惑。眺望と学習環境をどう両立させるか、悩ましい事態となっている。(石沢菜々子)

 西伸部を巡っては、2009年3月の都市計画決定でルートが決まり、16年度に事業化された。具体的な設計に向けて、国、阪神高速と市が地元住民の代表らと協議を重ねながら、環境対策も含めた最終計画の策定を目指している。

 住民らが特に求めるのが、北側の景観を極力阻害しないようにする、高架の高さの低減だ。ポーアイからは六甲山や市街地、一定の高さからは神戸港も望めることから、「神戸らしい景観の良さでポーアイに住むことを選ぶ人も多い」(地元住民)という。

 市などが再検討した結果、付近にあるポートライナーの関連施設の高さを下げるなどし、当初案では約19メートルだった道路の高さを約14メートルまで下げられると判断。昨年11月に新たな案が住民らに示された。

 これに対し、沿線にポートアイランドキャンパスを構える神戸学院大(神戸市西区)と、兵庫医療大(同中央区)の2大学が懸念を示す。

 両大学が現在地に移転したのは、都市計画決定後。西伸部建設を見据えて校舎を配置したが、「ここまで接近して整備されるとは思っていなかった。実験の授業もあり、騒音などの悪影響が出かねない」(大学関係者)と危惧する。

 さらに2大学が「想定外」と戸惑うのが、西伸部の整備に伴い、高速道路下の道路(現在4車線)に近くの臨港道路を付け替え、6車線に拡幅する方針を示していることだ。

 神戸学院大の担当者は「臨港道路は大型トレーラーの通行が多い。学生だけでなく、グラウンドを使う地域の子どももおり、安全面や排ガスなどの環境面への影響が不安だ」と話す。

 大学側は神戸市などに計画案の再考を求めており、市建設局は「協議内容は大学の担当者にその都度説明してきたが、認識の違いがあったようだ。丁寧に話し合い、双方に納得してもらえる計画案を考えたい」としている。

【大阪湾岸道路西伸部】神戸市東灘区の六甲アイランド北ランプと同市長田区の駒栄ランプ(仮称)間の14.5キロを結ぶ国と阪神高速道路会社(大阪市)の事業。阪神高速神戸線の渋滞緩和や物流の効率化、災害時の代替機能を目的とし、総事業費は約5千億円。2018年末に起工し、完成まで約10年を見込む。

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