兵庫県姫路市で2001年に起きた郵便局強盗事件を巡り、再審請求を棄却した神戸地裁の決定について、日本弁護士連合会(荒中(あらただし)会長)は3日、「再審請求審の判断と訴訟指揮には多くの問題がある」とする会長声明を出した。
事件では、有罪判決で服役したナイジェリア国籍の40代男性が無罪を訴えて再審請求。6月に棄却決定が出たが、男性側は大阪高裁に即時抗告している。
声明では、男性側の弁護人が提出した新証拠で男性が実行犯であることに合理的な疑いが残ると指摘し、「再審が開始されるべき」と主張。また「真犯人を特定できる証拠が捜査機関に残されているはずだが、検察官に証拠開示の勧告などがない」と非難した。