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アートブックに収録された作品。明るいタッチで被災地の日常を描いたものも
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アートブックに収録された作品。明るいタッチで被災地の日常を描いたものも
西日本豪雨の被災地支援で出版されたアートブックの表紙
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西日本豪雨の被災地支援で出版されたアートブックの表紙

 西日本豪雨から6日で2年となるのを前に、大きな被害があった広島県出身の漫画家ら30人が、復興を応援する思いを込めた「チャリティーアートブック」を出版した。各作家が豪雨後に描いた作品と、古里の被災地へのメッセージを収録。呼び掛け人となった同県呉市出身で神戸市東灘区在住のライトノベル作家、東(あずま)きゆうさん(38)は「助け合いの思いが広がれば」と話す。印税や売り上げの一部は被災地へ寄付される。(竹本拓也)

 神戸でも土石流が発生するなど、広範囲にわたり猛威を振るった西日本豪雨。東さんは豪雨発生時、神戸の自宅におり、広島の友人らからの連絡で故郷の惨状を知った。実家や家族は無事だったが、20代前半まで過ごした地元の店舗などが浸水したという。

 東さんは「被災地の力になれることがあれば」と、親交のある広島県熊野町出身のイラストレーター・むかいあぐるさん=神奈川県=と共に、知人の漫画家ら25人に呼び掛けてチャリティーアート展を企画。広島県内の各地で昨年開催し、延べ約5万人が訪れた。

 今回のアートブックはその展示を書籍化したもので、7月1日に発売。新たに3人の作家が参加したほか、大雨や台風への備えについて記したページや、寸断された鉄道の復旧に尽力した人たちの写真のコラージュなども掲載した。また「弁護士からのアドバイス」と題したコラムでは、広島県の弁護士が被災後の生活再建に必要な法的手続きを解説し「周りと比べて焦らないで! 必ず生活再建はできます」と呼び掛けた。

 東さんとむかいさんは合作で、豪雨と地球温暖化をテーマにした短編を書き下ろした。新型コロナウイルスで追悼行事などが縮小傾向にある中、2人は「忘れてはならない豪雨の教訓や追悼の気持ちを形として残したかった」と話す。

 アートブックには、ほかに今井キラさん、絵子猫(えこねこ)さん、御茶漬海苔(おちゃづけのり)さん、田中光さん、葉月かなえさんらの作家が参加。作風はさまざまで、カキやレモンなど広島の特産品を配したイラストなどもある。

 A5判、84ページ。1500円(税抜き)。兵庫県内の大手書店のほか、インターネット販売でも手に入る。南々社TEL082・261・8243

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