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2年前に流木が詰まった橋の傍らに立つ小林俊介さん。被災した工場は軌道に乗ったが、橋の架け替えが終わるまで気が休まらない=宍粟市一宮町
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2年前に流木が詰まった橋の傍らに立つ小林俊介さん。被災した工場は軌道に乗ったが、橋の架け替えが終わるまで気が休まらない=宍粟市一宮町
土砂崩れが起きた現場近くでは、被害を受けて解体された民家の基礎部分だけが残る=神戸市灘区篠原台
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土砂崩れが起きた現場近くでは、被害を受けて解体された民家の基礎部分だけが残る=神戸市灘区篠原台

 西日本豪雨は兵庫県内にも大きな爪痕を残した。土石流などで家屋8棟が全半壊し男性1人が亡くなった宍粟市では今も、護岸などの復旧工事が続く。大規模な土石流が発生した神戸市灘区篠原台地区では被災後、土地を離れた人も。両地域ともまだ対策が万全とはいえず、住民らは大雨の災害が起きやすい出水期を不安な思いで過ごす。

■橋架け替えは来年、募る不安/宍粟市

 宍粟市内では、市が担う市道や護岸などの復旧工事217件のうち、71%に当たる153件が6月末までに完了。残る工事も本年度中には終える予定だという。ただ2年前と状況が変わらないまま、不安を抱えて今年の梅雨を迎えた人もいる。

 同市一宮町でモーター部品を製造する小林電機。2年前、敷地横の橋に流木が詰まって川の水があふれ、工場が大量の土砂で埋まった。材料の流失などで約5千万円の損害が発生。工場の一部を閉鎖したが、今年1月に残ったラインで新しい機械が稼働し、生産量は西日本豪雨前の水準に回復したという。

 被災の原因となった橋は2009年の県西・北部豪雨でも流木が詰まって水があふれた。今回、橋脚がなく流木が詰まりにくいタイプへの架け替えが決まったが、本格的な着工は出水期を避けて今年11月、完成は来年5月ごろとなる予定だ。同社の小林俊介専務(37)は「ようやく工場が軌道に乗ったのに、また浸水しないかと心配で仕方ない。早く架け替えが終わってほしい」と気をもむ。(古根川淳也)

■地下水路、損傷したまま/神戸市灘区

 神戸市灘区篠原台地区にある山の斜面の崩落現場では、応急対策で積まれた土のうと同じ高さまで草が伸び、2年の歳月を物語る。近くの民家2棟は解体され、基礎部分だけが残る。当時、篠原台南自治会長だった大重昭司さん(75)によると、被災した3世帯がこの地を離れたという。

 「思いも寄らない災害だった」。自宅1階が土砂に埋まり、全壊と判定された山崎輝章さん(72)が振り返る。

 2018年末まで賃貸住宅などに身を寄せた。19年9月に同地区に再建した自宅は被災経験から、斜面に近い1階山側に窓を設けなかった。損害保険の内容も見直し、車で地区外へ避難する時間がないときは2階へ避難しようと妻と決めた。「近年の(雨の)降り方は読めない。最低限の備えはしておかないと」

 国土交通省が建設する砂防ダムの完成は早くて2年後。地区内ではカーブミラーやごみステーションなどの再整備は終わったが、大雨時の排水に欠かせない地下水路は損傷したままという。「心もとないが、自治会では到底費用を賄えない」と大重さん。不安から、警報などの発令時にあらかじめ地区外へ避難する住民もいるという。(竹本拓也)

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