総合 総合 sougou

  • 印刷
日本の防衛体制に警鐘を鳴らした、前統合幕僚長の河野克俊氏=神戸市垂水区東舞子町
拡大
日本の防衛体制に警鐘を鳴らした、前統合幕僚長の河野克俊氏=神戸市垂水区東舞子町

 防衛省制服組トップの統合幕僚長を昨年春まで務めた河野克俊氏(65)が11日、神戸市内のホテルで講演し、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」計画を巡る国の対応を批判した。弾道ミサイル発射を繰り返してきた北朝鮮を「本質的な脅威は全く変わっていない」とし、「ミサイルが飛んできていない今こそ、政治がリーダーシップを発揮して手を打つべきだった」と述べた。

 講演会は、海上自衛隊OBの橋本利昭氏(兵庫県小野市)が会長を務める「海上自衛隊を励ます会」が主催。自衛隊員や国会議員をはじめ約80人が訪れた。

 歴代最長の4年半にわたり統合幕僚長を務めた河野氏は、最も大変だった経験として、17年に北朝鮮のミサイル発射が相次いだことを挙げた。「46年間制服を着てきた中で一番戦争の危機を感じた。あの時期、(戦争となる)確率は五分五分以上という危機感があった」と振り返る。

 地上イージスの配備断念について、候補地だった秋田、山口県内の地元との交渉過程を「防衛省の不手際。誠実性に欠けた」と断じた。さらに、迎撃ミサイル発射後に切り離す推進装置「ブースター」を安全に落とせない技術的問題があったことに言及。「地元と約束し、(安全な)ブースター落下を最優先したのは本末転倒。避難壕をつくるなどの対策をとり、地元へ正直に説明してお願いするべきだった」と強調した。

 今後、地上イージスの代替案になり得る敵基地攻撃については、「国民的合意を得るのはなかなか難しく、もっと政治のエネルギーがいる」と懸念を示した。(井川朋宏)

総合の最新
もっと見る

天気(8月12日)

  • 33℃
  • 28℃
  • 30%

  • 35℃
  • 25℃
  • 40%

  • 35℃
  • 28℃
  • 20%

  • 36℃
  • 27℃
  • 40%

お知らせ