兵庫県明石市役所の宿直職員用の仮眠室で、施錠したロッカーに目覚まし時計を置いて繰り返しアラーム音を鳴らし、同僚職員の仮眠を妨害したとして、同市が40代の男性職員を厳重注意処分にしていたことが21日、分かった。
市によると、夜間の電話や窓口対応、庁舎内の警備のため、毎日数人の職員が午後4時から翌日午前9時まで宿直し、交代で仮眠を取っている。
処分を受けた男性職員は2018年11月~19年3月の少なくとも8日間、60代の同僚職員が仮眠する午前1時半から同4時半までの間に、アラーム音が鳴るように設定。時計は鍵を掛けた自分のロッカー内に置き、同僚職員が音を止められないようにしていた。
男性職員は市の調査に「宿直時間中は寝ずに起きて仕事をするべきで、起こそうと思った」と説明したという。市は宿直業務について「待機中の仮眠も可」としており、「職場内の秩序を乱した」と判断して処分した。(吉本晃司)