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「GoToトラベル」をアピールする旅行業者の店頭=21日午後、大阪市
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「GoToトラベル」をアピールする旅行業者の店頭=21日午後、大阪市

 約1兆3500億円の予算を投じる観光支援事業「Go To トラベル」が突貫工事でスタートした。行楽地では、多くの旅行客が訪れることへの期待と不安が交錯する。東京除外、キャンセル料補償と揺れ続ける政府方針を受け、対応に追われる宿泊、旅行業界には早くも疲れの色が見られた。

 兵庫県内の旅行業者にも動揺が広がる。

 神姫バスグループ(姫路市)の担当者は、若者や高齢者の団体旅行について「対象範囲の線引きが分からない。業者任せにされても困る」と戸惑う。基準が曖昧なままだと、対策が緩い業者のツアーが行われる恐れもある。「感染が広がれば、旅行自体のイメージ悪化につながりかねない。統一した基準を定めるべきだ」と語気を強めた。

 神戸や阪神間を拠点とする旅行会社、三洋航空サービス(神戸市東灘区)の役員(60)も「国はその場しのぎの対応をするだけ。現場は振り回されてばかりだ」と憤る。

 別の旅行会社の広報担当者は「過去に例のない事業なので、ある程度混乱するのは仕方ないのかも」と諦め顔。「業界内で情報を共有し、顧客にきちんと説明できるようにしたい」と気を引き締めた。

 「国が決めたことに従うしかない」と話すのは、JTBの担当者。同社は割引商品を販売できる27日に向けて準備を進めるが、「顧客が(線引きなどの判断に)納得してくれればいいが」と不安をのぞかせた。(三島大一郎、塩津あかね)

 

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