兵庫県尼崎市は２３日、同市に住む１０代～６０代の男女４人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。そのうち２人が無症状で、２人が軽症という。

　同市によると、大阪府豊中市の学校に通う１０代男性は、１７日に３７・１度の微熱や味覚・嗅覚障害を発症。その後も症状が続き、２１日に検体を採取、２２日に陽性となった。奈良県発表の患者と「症状が出る数日前に会った」と話している。学校はオンライン授業となっており、少なくとも３日以降は通学していないという。同居人は２人。

　４０代女性と２０代女性はいずれも会社員で、同居している。３人暮らしで、もう１人の同居人は陰性だった。今月中旬、自宅に大阪府発表の患者が訪れたことがあり、症状はなかったが濃厚接触者として検査。２２日に陽性と分かった。

　無職の６０代男性は、１５日に３７・５度の発熱と関節痛、頭痛、倦怠感があり、２２日まで症状が続いたため尼崎市内の医療機関でＰＣＲ検査を受けた。同居人は１人。「７月は家の周辺のほかに外出しておらず、心当たりがない」と話しているといい、感染経路は不明。

　同市が確認した感染者は６７人（市外在住者を含む）となった。（大田将之）

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