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城崎温泉の旅館では、アルコール消毒と検温で宿泊客が出迎えられた=23日午後、豊岡市城崎町湯島、小林屋(撮影・竜門和諒)
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城崎温泉の旅館では、アルコール消毒と検温で宿泊客が出迎えられた=23日午後、豊岡市城崎町湯島、小林屋(撮影・竜門和諒)

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」が始まり、4連休初日となった23日、兵庫県内の観光地も多くの旅行客らの姿が見られた。1日当たりの新型コロナウイルスの感染者が全国最多を更新し続ける中、「見切り発車」された観光振興と消費喚起の起爆剤。訪れる旅行者も、受け入れる旅館側も感染防止策に神経をとがらせ、期待と不安が入り交じるスタートとなった。

 豊岡市の城崎温泉の旅館「小林屋」では、入館時の消毒や検温のほか、1品ずつ提供していた客室での夕食を数品まとめて提供。接触を減らすために工夫した。井上哲郎社長(70)は「Go Toに期待しているが、今じゃなくても良かった。感染が収束してからの方が利用しやすいのではないか」と話す。

 同市は既に、独自施策として市民が市内の宿泊施設を利用すれば宿泊費の半額(上限1万円)を補助する「ステイ豊岡」事業を導入。Go Toとの併用も可能で、城崎温泉旅館協同組合によると集客に一定の効果が出ているという。

 ただ、但馬など近隣の宿泊客からは「同じ日に東京や大阪からの宿泊客がいるのか」との問い合わせが寄せられ、遠方の旅行客からの感染に対する懸念が垣間見えるという。温泉街では外湯の人数を制限するなど、独自の感染防止策を取り入れる。芹澤正志理事長(55)は「対策を十分に行っていることを理解してもらうしかない」と語る。

 加えて、Go To事業の制度設計も不透明なまま。同組合は22日、旅館関係者を対象に説明会を開いたが、疑問だらけのまま終わったという。23日、大阪府から夫婦で城崎を訪れた男性公務員(30)も、Go Toが利用できるかを宿泊先に問い合わせたが「利用できるが詳細は不明。当日説明する」とメールで返信があった。「制度の仕組みはよく分からないまま」と首をかしげた。

 事業は支援されるはずの観光関連業者も混乱させる結果に。世界文化遺産で国宝の姫路城の近くで店舗を構える姫路市の土産物店「垣内商店」営業本部の田中和也部長(44)は「業界にとってありがたいが、ガイドラインもまだできておらず見切り発車感は否めない」と不満を口にする。

 一方、神戸市中央区の南京町は食べ歩きをする観光客らでにぎわい、人気店には50人ほどの行列ができた。「Go Toがあるので遊びに来ました」と話すのは、大阪市の自営業男性(43)。23日の朝、神戸市内のホテルに空きを見つけて急きょ宿泊を予約し、家族4人で訪れた。

 豚まんをほおばった大阪市の自営業の男性(60)と妻(59)は「自分たちにできるのは、買ったり食べたりしてお店に協力すること」と話す。南京町商店街振興組合の曹英生理事長(63)は「Go Toはカンフル剤になる。ウィズコロナ時代のチャレンジだと思う」と話した。(竜門和諒、中島摩子、山本 晃、石川 翠)

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