延期された東京五輪が当初開幕する予定だった日に合わせ、新型コロナウイルスに沈む日本を元気づけようと24日夜、全国47都道府県約120カ所で一斉に花火が打ち上げられた。兵庫県内では、姫路市の陸上自衛隊姫路駐屯地から53発が上がり、城下町の夜空を焦がした。
日本青年会議所が企画。花火大会の中止が相次ぐ中、花火業者の支援も兼ねる。「3密」を避けるため、具体的な打ち上げ場所は非公表で実施した。
世界文化遺産・国宝姫路城に小雨が降る午後8時、3発の大玉を皮切りに、白い城を彩るように、パステルカラーや金銀の連続花火がきらめいた。
姫路青年会議所の竹田浩章理事長(38)は「きょうは日本中が歓喜するはずだった日。閉塞感もあるが、前を向いていこうというメッセージになれば」と話した。(井上太郎)