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カバの骨で作られた手おの(c)Berhane Asfaw
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カバの骨で作られた手おの(c)Berhane Asfaw

 エチオピア南部の遺跡から化石で見つかった手おの(ハンドアックス)について、解析した兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市)や東京大学の研究チームが、約140万年前に動物の骨で作られたものだと明らかにした。打製石器が中心だった今から100万年以上前に、骨に手の込んだ加工を施した手おのは珍しく、世界最古という。

 骨を加工した道具が本格的に現れるよりも約100万年も前で、発見が初期人類の技術力を見直すきっかけとなる可能性もある。

 手おのは石器では大量に見つかっているが、骨製は少なく、100万年以上前のものは今回を含め2点しかない。タンザニアで発見された化石は、作りが単純で本当に加工したかどうか疑問視する声があった。

 今回の骨製手おのは、長さ約13センチ。エチオピア南部のコンソ遺跡で1996年に採取され、研究チームが最新の機器で調べた。

 チームによると、カバの大腿(だいたい)骨の破片を素材とし、連続的に石を打ち付けて刃を作っていた。刃の両面には、動物の肉や骨に突きつけるなどした際にできる線状の痕や摩耗が残っていた。

 同館によると、当時の初期人類は狩猟をせず、肉食動物が食べ残した動物を解体して骨髄をすすり、肉をはぎ取るなどしていたという。石器などに詳しい東京都立大学の小野昭名誉教授(74)=考古学=は「骨を加工した道具が本格的に現れるのは30万年前ごろ。その100万年前に、人類が骨の方が動物の肉を切りやすいと認識していたことが分かる画期的な発見だ」と話した。

 成果は米科学誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。(門田晋一)

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