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4日に開かれる兵庫県の戦没者追悼式会場。参列者を大幅に減らし、席の間隔を確保した=3日午後、神戸市中央区、県公館(撮影・秋山亮太)
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4日に開かれる兵庫県の戦没者追悼式会場。参列者を大幅に減らし、席の間隔を確保した=3日午後、神戸市中央区、県公館(撮影・秋山亮太)

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、毎年8月などに開かれる戦没者追悼式や慰霊祭の中止や縮小が相次いでいる。出席する遺族は高齢者が多いため、各主催者とも感染した場合のリスクが高いと判断。一方で、戦争経験者の一部からは「出席できるのは今年が最後かもしれない」と開催を求める声もあり、戦後75年の節目に難しい判断を迫られている。(前川茂之)

 5年ごとに戦没者追悼式を開いてきた兵庫県は、今回も4日に県公館(神戸市中央区)で開催する。5年前は557人が参列したが、今年は遺族会の役員に絞り込むなどして、上限を3分の1以下の180人にした。全員による国歌斉唱もやめて独唱とするなど、感染予防を優先する。

 国も、日本武道館(東京)で予定する全国戦没者追悼式の参列者を例年の2割強にするなどの対応を取っており、県の担当者は「検温実施やマスク着用の徹底など、対策を万全にした上で実施したい」と話す。

 神戸市では、一部の遺族会が予定していた式典の中止を決定。神戸市遺族会連合会の濱田彰会長(90)=同市垂水区=は「風化が進む中で、やりたいのは山々だが、感染者が増え始めている。命の大切さは戦争で学んだことの一つだ」と理解を求める。

 太平洋戦争での船舶の被害を伝える「戦没した船と海員の資料館」(同市中央区)は、開館20周年に合わせて15日に予定していた戦争体験者の講演会を中止に。例年、全国から約100人が集まる慰霊式も一般参加を受け付けず、関西在住の20人程度に絞り込んだ。事務局は「昨年も台風の影響で中止していただけに残念。今年は内輪だけで、静かに祈りをささげたい」と語る。

 「遺族はほとんどが80~90代。高齢で来年は参加できないかもしれないという切実な声があり、簡単に中止にはできない」とこぼすのは、「太平洋戦全国空爆犠牲者慰霊協会」(事務局・兵庫県姫路市)の担当者。太平洋戦争で空襲被害を受けた全国107自治体でつくる同協会は、10月26日に追悼平和祈念式を予定。規模を500人から250人に縮小する方向で対応を検討しているという。

 県内では他に、姫路市が15日の式典を縮小。加古川市は10月の式典を展示会に切り替える予定で、西宮市は5月に実施予定だった合同慰霊祭をいったん秋まで延期。「再び開催できるかは今の状況だと未定」としている。

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