藤井の先手番で始まった第3局、注目の戦型は本シリーズ初の相矢倉となった。
今期の王位戦7番勝負は第1局が角換わり、第2局は相掛かりの戦いだった。第3局は藤井が初手7六歩と角道を開け、木村の8四歩(2手目)を見て6八銀(3手目)と矢倉を目指す。木村の4二銀(8手目)で相矢倉の戦型がはっきりし、その後は両者着々と駒組みを進めた。
11分の少考で指された藤井の7九角(19手目)が、早囲いを目指しながら相手の出方をうかがう用意の一手。副立会人の都成竜馬六段(30)は「今後は手広い展開が予想される」として「研究勝負というより力勝負を楽しめる一局になりそう」と話した。(井原尚基)
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