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 兵庫県内で今年80歳以上となる1940(昭和15)年以前に生まれた人が推計50万人に減り、県内総人口の1割を切ったとみられることが、県統計課への取材で分かった。この世代は太平洋戦争の開戦や空襲を経験し、最も若い人は4歳で終戦を迎えた。15日で終戦から丸75年。戦争の記憶の継承が課題となる中、体験者の肉声に耳を傾けられる時間が限られていることが浮き彫りになった。

 県統計課が6月1日時点の県推計人口を基に試算した。試算によると、県内に住む1940年以前に生まれた人は50万人で、総人口(544万8274人)の9・2%だった。

 総務省が5年おきに行う国勢調査によると、この世代は戦後50年だった95年に県人口の4分の1に当たる26・5%を占めたが、前回2015年の調査で12・7%まで下落。今年の秋に実施される調査では初めて10%を下回るとみられる。

 さらに、県統計課は総務省の人口データから、昨年10月時点で今年80歳以上となる世代が、総人口に占める割合が10・1%だったと推計。担当者は「試算通りの推移であれば、昨年12月か今年1月に1割を切っただろう」とする。

 また、終戦の1945(昭和20)年以前に生まれた人は推計84万7千人(今年6月1日時点)で総人口の15・5%を占めると試算。95年からの25年間で約100万人減少し、総人口比も18・4ポイント下がっていた。

 毎年、太平洋戦争が開戦した12月8日前後に戦時中の資料を展示する市民団体「兵庫の『語りつごう戦争』展の会」の上野祐一良代表(82)=神戸市北区=は「経験者が少なくなり戦争の記憶を継ぐ難しさは感じるが、体験談から学び取れる事柄は多い。伝え続けるのが大切で、親の経験をさらに下の世代へ継承する2世の動きも出てほしい」と話している。(田中宏樹)

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