暖冬の常態化を理由に、運営企業が今年6月で撤退した兵庫県宍粟市波賀町の「ばんしゅう戸倉スキー場」の指定管理者として、若杉高原おおやスキー場(同県養父市)を運営する若杉高原開発企業組合が宍粟市と仮契約を結んだことが分かった。期間は2023年3月末まで。31日開会の同市議会で承認されれば、今シーズンから運営を継承する。
戸倉スキー場は、08年からマックアース(同)などが「ばんしゅう戸倉スノーパーク」として運営。19年度は記録的な暖冬で2・5日しか営業できなかった。温暖化傾向は今後も続くとして同社は撤退を決めたが、宍粟市は施設存続を目指し、新たな指定管理者を募集していた。
おおやスキー場は戸倉から車で10分ほどの立地で、同組合は共通リフト券の販売などにより相乗効果が見込めると判断した。市は戸倉スキー場に初めて指定管理料を設定し、年間940万円を支払う。
同組合の池田俊介専務理事(38)は「二つのスキー場を一体的に運用し、地域の魅力を保持していきたい」と話した。(古根川淳也)











