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ゆかりの歌手や市民らが「民衆の歌」を合唱する動画の一場面(姫路市提供)
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ゆかりの歌手や市民らが「民衆の歌」を合唱する動画の一場面(姫路市提供)
グループごとに各スポットで行われた動画の撮影風景=姫路城三の丸広場(姫路市提供)
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グループごとに各スポットで行われた動画の撮影風景=姫路城三の丸広場(姫路市提供)

 兵庫県姫路市に関わりのある歌手や演奏家、市民ら総勢約120人が出演し、フランスを舞台にしたミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌「民衆の歌」を合唱する動画が完成した。新型コロナウイルスの影響で文化的な活動も大きく制限される中、前向きな姿を発信しようと市が企画した。動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネルで公開している。

 民衆の歌は、市民が力強く立ち上がる姿をテーマにした名曲。姫路とフランスの交流の深さもあり、選曲された。姫路城は仏シャンティイ城と「姉妹城」提携を結び、来年の東京五輪では仏柔道代表チームが姫路で合宿を予定する。

 動画の制作には市文化国際交流財団も協力した。撮影は6月にスタート。姫路城三の丸広場や市立美術館で、地元の市児童合唱団や広嶺中コーラス部が歌う様子を収録した。さらに同市出身の演歌歌手丘みどりさんやバリトン歌手池内響さん、昨年のコンサートで姫路を訪れた歌手May J.さんらにも出演を依頼し、映像の提供を受けた。

 完成した作品では、吹奏楽団の演奏に合わせて歌手や市民の映像が次々と切り替わり、歌声を重ねていく。丘さんは「プロジェクトを通して大切な故郷の姫路とフランス、そして世界中の皆さまが少しでも笑顔になっていただけたら」とコメントした。

 同財団音楽プロデューサーの多戸章人さん(51)は「音楽公演の置かれる状況は厳しいが、感染対策を模索しながら徐々に再開へ向かっている。動画を見た人が『こんなこともできるんだ』と勇気づけられたら」と話した。(井沢泰斗)

 

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