将棋の第61期王位戦(神戸新聞社主催)7番勝負で木村一基九段(47)に勝ち、二つ目のタイトルを奪取した愛知県瀬戸市の藤井聡太王位(18)=棋聖=が29日、名古屋市中区の中日新聞社でインタビューに応じた。藤井王位は三冠目を狙う王将戦について「上を目指す」と抱負を口にした。
本シリーズは藤井王位にとって初の2日制対局だった。愛知県豊橋市、札幌市、神戸市、福岡市を転戦し4連勝。封じ手を書いたり、各地の名物を勝負メシで味わったりと、さまざまな経験を積んだ。「学ぶべきところは非常に多かった」と振り返り、「どの対局も素晴らしい環境でいい状態で臨めた。第1局と第4局で踏み込めたのは自分の良さが出せたのかなと思う」。
次に狙うは9月22日に本戦リーグが始まる王将戦。「かなり厳しい戦いになると思うが、一局一局精いっぱい指して上を目指したい」と意気込む。
現在、高校3年生。二つのタイトルを戦った対局ラッシュは一段落したが、まだ通学を再開できていない。すでに進学しない意向を示しているが、卒業後については「まだ決まっていないが、愛知県にいる可能性が一番高い」と明かした。
インタビューは、後日詳報を掲載する予定。
