兵庫県立ピッコロ劇団・ファミリー劇場の新作コメディー「とっととといてよ! シャーロック・ホームズ」が15、16日、伊丹市の東リいたみホールで上演される。心温まる物語と謎解きを親子で一緒に楽しめる。
犬のホームズはメアリーおばあさんと一緒に暮らす。そこへメアリーの姉アイリーンが猫のラリーを連れ帰ってくるが、メアリー姉妹はけんかばかり。クリスマスを控えたある日、プディングのレシピを書いたノートがなくなる。楽しみにしていたホームズたちは捜査に乗り出し…。
犬、猫、ウサギなど動物の役柄を、ファンタジックな衣装で愛らしく表現する。また男性役に女優を、女性役に男優を配し、コミカルな舞台を作り出す。
脚本は劇団サスペンデッズの早船聡さんが書き下ろし、ピッコロ劇団の平井久美子さんが演出を務める。2人のタッグは2018年の「さらばドラキュラ」に続く2回目。平井さんは「早船さんは家族や人と人のつながりを描くのがうまく、2年前は見に来られたお母さんが泣いて帰ることが多かった。今回も謎解きを楽しみながら、心のひだが解けていくような物語になると思う」と話している。
同劇団では1日、団員1人の新型コロナウイルス感染が確認されたが、劇団内に濃厚接触者はおらず、今回の公演関係者は全員PCR検査を行い陰性だったという。感染を防ぐため客席の間隔を十分広げ、消毒など対策を徹底。衣装にも工夫を施す。
15日午後3時、16日午前11時開演。2500円、高校生以下1500円、セット3500円。ピッコロ劇団TEL06・6426・1940
(溝田幸弘)









