46年にわたって親しまれた姫路市民プール・ひめじ手柄山遊園(兵庫県姫路市西延末)が6日、閉園した。新型コロナウイルスの影響で今夏はプールの営業ができなかったが、最終日には約2500人が思い出の地との別れを惜しんだ。
同プールは1974年6月に開業し、公営プールとしては播磨最大級の規模を誇った。77年には遊園地もオープン。だが3年前に周辺の再整備計画を姫路市が決め、今年限りでの閉園が決まっていた。
入場無料となった6日は開園前から約100人が列を作った。昼過ぎからの豪雨でセレモニーは中止となったが、プールの壁面に感謝のメッセージを書き込んだ。
閉園時刻の午後5時、後藤栄一所長(62)らスタッフが客を送り出して頭を下げると、大勢のファンが「ありがとう」と拍手を送った。姫路市のパート女性(47)は「子どもを連れて毎年何度もプールに来ただけに、閉園はさみしい。本当にお世話になりました」と話した。
同園は10月から解体工事が始まり、約5年後に新体育館や屋内プールが完成する予定。(山本 晃、安藤真子)









