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日高地域で試験運行されている「オンデマンド交通」の車両。演劇祭参加者以外も利用できる=豊岡市日高町日置
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日高地域で試験運行されている「オンデマンド交通」の車両。演劇祭参加者以外も利用できる=豊岡市日高町日置
スマートフォンで乗降場所などを予約するとAIで配車され、車両が迎えに来てくれる=豊岡市日高町日置
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スマートフォンで乗降場所などを予約するとAIで配車され、車両が迎えに来てくれる=豊岡市日高町日置
ブルートゥースの発信器が付いた特製パスポートと受信機=豊岡市役所
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ブルートゥースの発信器が付いた特製パスポートと受信機=豊岡市役所
ブルートゥースの発信器が付いた特製パスポートと受信機=豊岡市役所
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ブルートゥースの発信器が付いた特製パスポートと受信機=豊岡市役所

 兵庫県豊岡市で9日から開催中の「豊岡演劇祭」で、実行委員会がある実証実験をしている。豊岡市は市域が広く会場が分散しているのが“弱点”でもあるが、人工知能(AI)などを活用して観光地を周遊してもらいながら観客の利便性を高め、コロナ対策にも役立てる狙いだ。その取り組みとは。(石川 翠)

 コロナ禍のなかで始まった豊岡演劇祭。日本を代表する劇作家、平田オリザさんがフェスティバルディレクターを務める。国際的に活躍する劇団など計32団体が22日まで、市内各地で公演する。

 演劇祭では昨年の「第0回」の開催時から、まちづくりを意識した構想が持ち上がっていた。

 平田さんは、フランス・アビニョンで開かれる世界最大級の演劇祭をイメージしているが、面積の小さなアビニョンとは異なり、豊岡市は約698平方キロと兵庫県内の市町で最大の広さがある。このため、メイン会場間でも車で最大40分かかる場合もあり、公共交通機関も少ない。

 そこで、会場周辺を観光しながら演劇を楽しんでもらう「周遊型」を目指すことにした。今回は新型コロナウイルス感染拡大のため積極的に打ち出すことは控えているが、来年以降に発展させるため、実験を始めたという。

 その一つとして、週末に実施するのが、予約を集約して希望する場所で乗降できる「オンデマンド交通」だ。AIが効率的な経路を導き出す。ジャンボタクシーや小型バスを全但バス(養父市)が運行する。

 7人乗りだが、感染症対策として乗客は最大4人にする。JR江原駅と神鍋高原、但馬空港の3エリアを行き来でき、ウェブや電話予約(全但タクシーTEL0796・22・5211)をすると迎えに来てくれる。1回500円で、1人でも運行してくれる。

 また、1人乗りの超小型電気自動車「コムス」も利用できる。

 ほかに、混雑緩和対策として「エリア自動チェックイン」で人の移動データの集積も試みている。

 来場者が首からかけるパスポートのストラップに近距離無線通信「ブルートゥース」の発信器が付いており、受信機が設置された会場や観光施設などで自動的にチェックインする仕組み。事前に施設の混雑状況が把握でき、感染症対策にもつなげられるという。個人は特定されない。

 これらの取り組みにはトヨタ・モビリティ基金(東京都)が協力。同市と共同で「豊岡スマートコミュニティ推進機構」を今年5月に設立した。過疎化や高齢化が進むまちの将来を見据えた取り組みでもある。

 中貝宗治市長は「新型コロナ感染拡大で『疎』の価値が高まる中、疎の非効率を技術で補い、人のつながりを支える地域を目指したい」と話す。

 ほかに、地図・ルート検索サービス「ナビタイム・トラベル」の演劇祭専用ウェブページでオリジナルの「旅のしおり」を作成できるほか、KDDI(au)のスマートフォン決済サービスで各劇団に「投げ銭」もできる。

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