JR西日本の長距離観光特急列車「ウエストエクスプレス銀河」の運行が11日夜、始まった。京都、大阪を経て兵庫県内でもJR神戸線を走行し、姫路駅には約1時間停車。ホームにある名物「えきそば」も列車に合わせて営業時間を延長し、乗客らはホームや車内で舌鼓を打った。
「-銀河」は、かつて新快速などに使用していた車両を大幅に改造し、横になれるベッド型の座席やファミリー向けの個室などを設けた。新型コロナウイルス対策として、定員やチケットの販売方法を一部制限し、11月末までは週2回程度、京都・大阪駅と出雲市駅(島根県)の間を往復。12月~来年3月は大阪駅と下関駅(山口県)を結ぶ。
一番列車は三ノ宮、神戸、西明石駅に停車した後、午後11時50分ごろ姫路駅に到着した。えきそばのスタンドには早速行列ができ、乗客向けに「銀河」の車体をあしらった掛け紙の特製弁当や、播磨の日本酒なども販売された。
川崎市の女性会社員(36)もえきそばをすすり「列車を降りて、ゆっくりと名物を味わえるのは今どき貴重な体験。座席の間隔も広くて快適」と満足そうに話した。12日夕には出雲を出発し、大阪に向けて運行される。(山本 晃)