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黒沢清監督
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黒沢清監督
映画「スパイの妻」の一場面((C)2020 NHK,NEP,Incline,C&I)
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映画「スパイの妻」の一場面((C)2020 NHK,NEP,Incline,C&I)

 イタリアで開催の第77回ベネチア国際映画祭の授賞式が12日夜(日本時間13日未明)に行われ、神戸市出身、黒沢清監督(65)の「スパイの妻」がコンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀獅子賞(監督賞)」に輝いた。世界三大映画祭の中で特に芸術性の高い作品が集まるベネチアで日本映画が同賞を受けるのは北野武監督の「座頭市」(2003年)以来17年ぶり。黒沢監督は授賞式にビデオメッセージで「この年齢になって、こんなに喜ばしいプレゼントをもらうとは思いませんでした」と語った。

 今回、コンペ部門には各国から計18作が出品された。男女の不均衡是正のため8作が女性監督作品。米女優のケイト・ブランシェットさんが審査員長を務めた。

 「スパイの妻」は1940年代の神戸が舞台。大平洋戦争開戦前に偶然、日本軍による犯罪行為を知り、正義感から国際社会に訴えようとする実業家とその妻の物語。高橋一生さん、蒼井優さんが夫婦を演じている。日本では10月16日公開予定。

 黒沢清監督は55年神戸市出身。六甲中・高(現六甲学院中・高)校を経て立教大に進み、8ミリで映画を撮り始めた。83年「神田川淫乱戦争」で監督デビュー。その後「CURE キュア」(97年)、「カリスマ」(99年)などで、恐怖に直面する人間の深層心理を独特の映像で描き、モダンホラーの鬼才として高く評価されてきた。

 2000年「回路」が仏・カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞、08年「トウキョウソナタ」が同映画祭ある視点部門審査員賞、15年の「岸辺の旅」が同部門監督賞。独・ベルリン国際映画祭には16年「クリーピー 偽りの隣人」が正式出品されるなど、ヨーロッパで高く評価されてきた。ベネチアのコンペティション部門には今回が初出品だった。(片岡達美)

■「スパイの妻」あらすじ

 貿易会社を経営する福原優作(高橋一生)とその妻、聡子(蒼井優)。出張で満州に赴いた優作が、予定より遅れて帰国、以降どうも様子がおかしい。満州に同行した優作の甥、文雄(坂東龍汰)は、優作の会社を辞め、有馬温泉にこもって小説を書くと言い出す。

 ある日、海で女性の死体が見つかる。文雄が滞在する温泉の仲居だったその女性は、実は満州から優作が連れ帰ったと知り、聡子は疑惑を深める。

 優作は満州で偶然、恐ろしい国家機密を知り、正義感から「世に知らしめる」と打ち明ける。聡子は優作に協力を約束、二人で手分けしてその証拠を持ち、アメリカへ亡命する計画を立てる。

 そんな二人に、憲兵の津森(東出昌大)が目を光らせていた。

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