兵庫県豊岡市で来春の開学を目指す「国際観光芸術専門職大学」(仮称)のオープンキャンパスが13日、始まった。説明会と学長候補の劇作家平田オリザさんらによるミニ講義が市民プラザ(同市大手町)で行われた。
観光と芸術文化を結び付けて活動できるプロフェッショナルの育成を目指し、定員は1学年80人。兵庫県が昨年10月に設置認可申請を文部科学省に提出したが、新型コロナウイルスの影響で認可が遅れ、募集要項を発表できないため、求める学生像や試験概要をホームページなどで伝えている。
オープンキャンパスの現地開催は初めて。北海道から沖縄まで218人の応募があり、13、19日にそれぞれ90人ずつに絞って行う。
この日のミニ講義では、平田さんが「電車内で偶然居合わせた乗客に話し掛ける」というテーマで、国ごとにコミュニケーションが異なることを紹介。「いろんな文化に関心を持って」と呼び掛けた。また、世界的バレエダンサー児玉北斗さんが実技を披露した。
福岡市から参加した女子生徒(17)はクラシックバレエなどを続けており、「いろいろな国の人たちと舞台を作り上げる中で、さまざまな文化も知ることができると思うと楽しみ」と話した。(石川 翠)









