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姫路市安富町関地区で、かかしと撮影した臼井さんのセルフポートレート作品(臼井千夏さん提供)
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姫路市安富町関地区で、かかしと撮影した臼井さんのセルフポートレート作品(臼井千夏さん提供)
自称かかしフォトグラファーの臼井千夏さん。公募展会場に手作りのかかしと乗り込んだ=京都市下京区、元淳風小学校
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自称かかしフォトグラファーの臼井千夏さん。公募展会場に手作りのかかしと乗り込んだ=京都市下京区、元淳風小学校
パリの個展に合わせて現地の花屋でも撮影。一緒に写るのは「チナちゃん」
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パリの個展に合わせて現地の花屋でも撮影。一緒に写るのは「チナちゃん」
かかしの「チナちゃん」を連れたロケ撮影。姫路市立動物園のレトロな乗り物と(臼井千夏さん提供)
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かかしの「チナちゃん」を連れたロケ撮影。姫路市立動物園のレトロな乗り物と(臼井千夏さん提供)

 兵庫県姫路市安富町・関地区のかかしとともに、セルフポートレート(自画像)作品を撮り続けている写真家臼井千夏さん(32)=加東市=が、京都市内で19日に開幕した国際写真祭の関連公募展で出品作家10人の一人に選ばれた。会場は廃校となった小学校で、臼井さんは写真20枚に加え、かかし20体を持ち込んで教室に展示。「心を癒やす不思議な魅力に触れてほしい。全国に共通する過疎地の現状を知ってもらうきっかけにもなれば」と思いを語る。(小林良多)

 公募展は若手の発掘を目的に開かれる「KG+セレクト」。今年は約200組の応募から10人が出品作家に選ばれた。国内外の写真家らの作品を紹介する京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)」の関連イベントとして開かれた。

 北九州市生まれの臼井さんは社会人を経験後、写真家を志し大阪の専門学校へ。29歳の時、偶然訪れた関地区でやけに表情豊かなかかしと出合い、心を奪われた。動かぬ“村人”と写るセルフポートレート作品に取り組むようになった。

 姫路市北端の関地区は過疎化が著しく、住民はわずか14人で、大半が85歳以上。出身の岡上正人さん(68)が中心となり、2011年から「奥播磨かかしの里」を掲げて活性化に励む。

 集落のあちこちに飾られたかかしは130体。減りゆく住民に代わって、地域の原風景を再現する。「愛らしさと同時に、過疎という悲哀も背負っている」。臼井さんは繰り返し撮影に訪れるうち、どんどん魅力にはまった。岡上さんに指導を請い、かかし作りも教わる。自らの分身「チナちゃん」を生み出し、関地区の外へ“2人”でロケ撮影にも出掛けている。

 昨年は「KG+セレクト」に写真家の夫・一夫さん(37)と連名で出品。表彰を受け、パリで個展を開く機会を得た。フランスでもかかしの作品は好評で自信を深めた。

 今年は単独で公募展に応募し、昨年は見送ったかかしのセルフポートレートで挑んだところ、2年連続で出品作家に選ばれた。廃校になった元淳風小学校(京都市下京区)が会場となり、教室に作品20点を展示した。机には実物のかかしを座らせ、訪れた人が撮影を楽しめる仕掛けをした。

 活動を見守ってきた岡上さんは「写真展の発信力は絶大。安富のかかしを一層有名にしてくれるはず」と期待を寄せる。

 会期は10月18日までで、公募展ではフランスや中国、台湾などの作家の作品もある。午前10時半~午後6時。無料。事務局TEL075・205・5403

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