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解体工事が進む三宮ターミナルビル=9月1日、神戸市中央区雲井通8(撮影・後藤亮平)
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解体工事が進む三宮ターミナルビル=9月1日、神戸市中央区雲井通8(撮影・後藤亮平)

 三宮再整備の一環で、JR西日本が建て替え計画を進める三ノ宮駅ビル(神戸市中央区)について、神戸市は24日、2020年度に予定されていた都市計画決定が21年度にずれ込む見通しを明らかにした。新型コロナウイルスの影響でJR西の計画再検討に時間がかかるという。旧ビルの解体工事は予定通り年内に完了する見込みで、市は同社と連携し、更地のイベントなどでの暫定的な活用を検討する方針。

 新ビルについて、JR西はホテルや商業施設の入る複合ビルを計画。18年4月に発表した中期経営計画では、同駅ビルの再開発を大阪、広島駅と並ぶ「3大プロジェクト」と位置付け、開業時期を「23年度以降」としていた。

 神戸市によると、当初は20年度中に都市計画を決定することでJR西と合意していたが、新型コロナによる鉄道事業への影響が大きく、現時点で手続きが進んでいないという。

 同日の市会常任委員会で、市都心再整備本部の中原信本部長は「JR西の新ビル計画を進める方針に変わりはなく、何とか、21年度中の都市計画決定を目指したい」と説明。三宮再整備全体への影響については「(駅前を歩行者中心の空間にする)三宮クロススクエアはJRの駅ビル再開発と連動しており、影響はあると思う」と述べた。

 こうしたスケジュールの遅れで、ビル解体後、駅前の一等地がリニューアル工事に着手できない異例の事態となる。このため同市は、用地を暫定的ににぎわいづくりに活用する方針をJR側と確認した。

 JR西は「事業環境を見極めながら(計画を)推進、検討しているところであり、開業時期を含め現時点で決定している事項はない」としている。解体後の暫定的な土地活用について担当者は「部分的に仮囲いが開放できるため、神戸の玄関口である三ノ宮駅前空間を有効に活用したい」と話した。(石沢菜々子、三島大一郎、田中宏樹)

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