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通し舞台稽古のフィナーレに登場した月組男役トップスターの珠城りょう(左)と娘役トップの美園さくら(右)=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
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通し舞台稽古のフィナーレに登場した月組男役トップスターの珠城りょう(左)と娘役トップの美園さくら(右)=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
タカラヅカ 月組公演通し舞台稽古=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
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タカラヅカ 月組公演通し舞台稽古=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
ミュージカル「ピガール狂騒曲」の通し舞台稽古で熱演する月組男役トップの珠城りょう(中央)と娘役トップの美園さくら(左)と月城かなと(右から3人目)=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
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ミュージカル「ピガール狂騒曲」の通し舞台稽古で熱演する月組男役トップの珠城りょう(中央)と娘役トップの美園さくら(左)と月城かなと(右から3人目)=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
来年1月末での退団が発表されている入団64年目のベテラン松本悠里=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
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来年1月末での退団が発表されている入団64年目のベテラン松本悠里=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
タカラヅカ 月組公演通し舞台稽古=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)
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タカラヅカ 月組公演通し舞台稽古=宝塚大劇場(撮影・中西幸大)

 宝塚歌劇月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-」「ピガール狂騒曲~シェイクスピア原作『十二夜』より~」が25日、開幕した。春に開幕予定だったがコロナ禍で延期され、「ようやく」の思いと「舞台に立てる喜び」が全編から感じられる、活気あふれる舞台だった。

 「WELCOME-」は日本物レビュー。四季の風物をめでる「雪月花」をテーマに、日本舞踊の魅力を洋楽に乗せて伝える。植田紳爾さんの演出で、歌舞伎界から招いた坂東玉三郎さんが初監修した。

 テーマソング「それが宝塚」で華々しく開幕。植田さんの作詞で「あなたの夢をかなえる、それが宝塚」と歌いあげ、春から開幕を待ちわびていたファンへの感謝とともに、宝塚歌劇の存在意義を自らかみしめるかのようだ。

 「雪」「月」「花」の各場面の音楽の使い分けが秀逸。ビバルディ「四季」から「冬」、チャイコフスキー「くるみ割り人形」から「花のワルツ」など、誰もが知るクラシック音楽がピタリとはまる。「月」ではベートーベンの「月光」をボレロ風にアレンジ。バレエの「ボレロ」よろしく、トップの珠城りょうを中心に、群舞が複雑なフォーメーションを一糸乱れず展開し、息をのむ美しさ。その盛り上がりに同調するように、舞台の上に浮かぶ三日月が満月に変わっていく。

 全編を通して統率の取れた踊りで、宝塚歌劇の原点ともいえる「和」のよさが際立つ。本公演で長年、宝塚歌劇の日本舞踊を支えてきた松本悠里が退団。花道の舞台ともなった。

 ミュージカル「ピガール狂騒曲」はイタリアの貴族社会を描いたシェークスピアの喜劇「十二夜」がベースだが、舞台を20世紀初頭のパリ市民が集まるキャバレー「ムーラン・ルージュ」に移すことで、身近に感じられる作品となった。

 男になりすまして働くジャック(珠城りょう)、夫のゴーストライターに嫌気が差し、自立を決意するガブリエル(美園さくら)、彼女を新演目のヒロインに起用したい支配人のシャルル(月城かなと)、さらにジャックの生き別れた兄ヴィクトール(珠城二役)…。もつれる恋の行方と、豪華なレビューが、「ベル・エポック(美しい時代)」のパリの幸福な日々を醸し出す。

 今もムーラン・ルージュの売り物であるフレンチ・カンカンをはじめ、ダンスが圧巻。テンポの速い曲にのせた手の込んだ振り付けでも難なく踊ってみせる。ダンサー役の暁千星がクラシックバレエの回転技ピルエットで見せ場を作り、飽きさせない。

 本公演が第106期生のお披露目になった。名物のラインダンスも、劇中の演目のように見える自然な流れ。そこに若いエネルギーがはじけていた。

 終盤、ジャックが語る「夢をあきらめない」ことの大切さは、そのまま演者の気持ちでもあるのだろう。(片岡達美)

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