将棋の藤井聡太二冠(18)が、最年少で王位と八段昇段を達成した第61期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)で使われた封じ手用紙のオークションについて、日本将棋連盟は25日、すべての落札者から入金があったと発表した。3局分の合計で2250万2千円の落札価格が確定した。
封じ手用紙の販売は、今年7月に豪雨被害に遭った九州の被災地を支援するため、前王位の木村一基九段(47)が発案し、同連盟がオークションサイト「ヤフオク!」に出品。第2~第4局の3局分が、200万1千円~1500万円で落札された。最高額は藤井二冠が封じた第4局だった。
藤井二冠は「復興が一日でも早く進むことを心より願っています」、木村九段は「落札や応募をしていただいた皆さまに厚くお礼申し上げます」とコメントした。収益は、西日本新聞民生事業団か日本赤十字社に寄付される。(井原尚基)