ラジオ関西(神戸市中央区)は、兵庫県立伊丹西高校、芦屋高校の放送部がそれぞれ制作した県内企業のラジオ広告作品を10月から、実際の放送の中でCMとして流す。8月にオンエアした特別番組「♯放送部の夏 高校アナウンスフェス」に寄せられた作品から選んだ。
伊丹西高校は、フェリーさんふらわあ(同市東灘区)の40秒CMを作成した。幕末に来航したのが黒船ではなく「さんふらわあ」だったという設定で、ペリーに乗り心地を語らせる。
一方、芦屋高校は商業施設ミント神戸(同市中央区)のポイントカードについて、「お買い物、お食事が、もっと楽しく」と、20秒でテンポよく紹介する。
特別番組は、新型コロナウイルス感染拡大でコンテストが中止になった高校放送部員らの励みにしてもらおうと催し、ラジオCM部門には25作品が集まった。今回選んだ2校の作品は、ラジ関の機材を使用して再収録、再編集し、実際の企業CMにする。
ラジ関の担当者は「高校生らしいユーモアやアイデアがあふれるCMに仕上がっている。若い世代へのPRにつながればうれしい」と話している。(中務庸子)