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神戸市に提出された虚偽書類のコピー。「×」印の氏名欄に、実際は勤務予定のない人の名前が記されていた(画像を一部加工しています)
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神戸市に提出された虚偽書類のコピー。「×」印の氏名欄に、実際は勤務予定のない人の名前が記されていた(画像を一部加工しています)

 不適切なケアが相次いで発覚した神戸市灘区の社会福祉法人「六甲鶴寿園」(岸本圭子理事長)が、特別養護老人ホーム「陽だまりの家きしろ」(同市灘区)の開設に必要な書類に虚偽の内容を書き込んで神戸市に提出していたことが分かった。職員の勤務態勢に関する書類で、実際には休職中の職員や採用試験を受けただけの人の名前が記されていた。(上杉順子、中部 剛)

 同施設は今年5月に開設。特養の指定・許可を同市に申請する際、職員の名前や資格、勤務形態を示す書類に虚偽があった。

 同法人の関係者によると、書類に同施設の職員として記された25人のうち約10人が、同法人が運営する他施設の職員や、採用試験を受けただけの人の名前だった。他施設の職員の中には法人幹部に依頼されて「名義貸し」を了承した人もいるが、休職中の職員や、特養の求人を見て採用試験を受けたが就職に至らなかった人の名前もあるという。書類上、介護職員としているが、実際は清掃作業の職員もいた。

 介護保険法で、特養には入居者3人に対し常勤換算で1人以上の介護・看護職員の配置が義務付けられているが、人員が確保できず、岸本理事長の指示、承認があったという。

 新型コロナウイルスの影響で入所は6月から。申請時は入居者42人としていたが、現在は入居者22人で運営している。同市福祉局監査指導部は「調査しているともしていないとも言えない」とする。

 介護保険法には特養の人員基準があり、認可の際に提出した書類に虚偽があれば指定の取り消しなどが定められている。

 また、2014年11月、同法人の別の特別養護老人ホーム「きしろ荘」(同市灘区)で入所者への虐待があったとして、神戸市が法人に改善措置を勧告していたことも判明した。職員がおむつ姿の女性入所者の写真をスマートフォンで撮影し、他の職員にLINE(ライン)で送信。市が「虐待」と認定していた。

 市から管理体制の不十分さを指摘されていたが、その後もこの施設では高齢者を2週間に1、2度しか入浴させていないなど不適切なケアがあったことが分かっている。

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