囲碁の井山裕太天元(31)=棋聖、本因坊=に一力遼碁聖(23)が挑む第46期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第1局が8日、名古屋市の料亭「賀城園」で始まった。
井山天元は七冠独占を2度達成した第一人者。天元戦は5連覇中で、名誉天元の資格も得ている。対する一力碁聖は8月に初めてとなる七大タイトルの碁聖を獲得。国際棋戦でも活躍し、勢いに乗る。両者が天元位を懸けて戦うのは3度目になる。
定刻の午前9時、立会人の羽根直樹九段(44)の合図で、握って黒番になった一力が右上隅星(16四)に第一着を打ち下ろした。井山は白22(3十五)、24(2十四)で左下隅の実利を確保。落ち着いた打ち回しを見せている。
羽根九段は「現時点では激しい戦いが起きておらず、素直な発想の展開となった。早いペースで進行している」と話した。
持ち時間は各3時間で、同日夕方には決着する見通し。神戸新聞NEXTで対局を中継している。
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