神戸市西区岩岡町の上空で10日、国の特別天然記念物コウノトリが10羽以上の群れで舞う姿を、野鳥写真家の渡辺美郎さん(56)=同市垂水区=が撮影した。
渡辺さんは車で走行中に空で群れる様子を発見したが、当初は「数の多さからサギの群れと思った」。コウノトリは12羽いたといい、「青空を、気持ち良さそうに飛び交っていました」と振り返る。
各地でコウノトリの見守りに関わる市民らの全国ネットワーク「日本コウノトリの会」(事務局・豊岡市城崎町)によると、この時期は若い個体が親鳥の元を離れ、連れ立って長距離を移動するという。
「ただ、12羽は多い」と同会の担当者も驚き、「一斉に旋回しながら上昇気流を捉えて、高度を上げているところだったのでは」と話した。(鈴木雅之)