総合 総合 sougou

  • 印刷
「Go To トラベル」の効果も追い風に。観光客でにぎわう有馬温泉街=4日、神戸市北区有馬町(撮影・吉田敦史)
拡大
「Go To トラベル」の効果も追い風に。観光客でにぎわう有馬温泉街=4日、神戸市北区有馬町(撮影・吉田敦史)

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」は今月から、東京発着の旅行が対象に追加された。観光関係者の期待は高まるが、兵庫県内でも高級な旅館やホテルの利用が進み、ビジネスホテルや民宿を上回る傾向がみられている。また今月から旅先での飲食や買い物に使えるよう発行された「地域共通クーポン」は県内5千店以上が登録するが、使える店の周知不足や地域ごとの偏在があり、困惑の声も聞かれる。(竹本拓也、井川朋宏)

 秋の行楽シーズンに入り、兵庫県内の観光地もにぎわいが戻り始めた。神戸・北野の異人館街では9月の4連休以降、散策を楽しむカップルらの姿が目立つ。「うろこの家」などを運営する「異人館うろこグループ」の崎原朝香さんは「ようやく観光地で仕事をしている実感が戻った」と安堵(あんど)する。ただ、もともと関東方面の観光客の割合は多くなく、東京発着旅行の事業への追加に対しては「それほど大きな期待はない」と冷静に受け止める。

 神戸・有馬温泉の旅館「欽山」では、1泊6万円前後の「特別室」で予約が好調。GoTo効果について、小山嘉昭社長は「普段有馬を訪れない方が初めて来られ、普段訪れる方は上のランクの部屋に泊まってくれている」と分析する。

 淡路市の「グランドニッコー淡路」(旧ウェスティンホテル淡路)も京阪神からのマイカー客が多く宿泊し、担当者は「新型コロナウイルスの感染を防ぐ観点から、身近な旅先として需要があるのでは」と話す。

 これに対し、比較的安価な宿泊施設は苦戦する。ビジネス利用が多いシティーホテルも同様で、ホテル日航姫路(姫路市)は部屋の稼働率が8月で5~6割に、9月も7割にとどまる。統括支配人の樋口秀明さんは「GoToの後押しはあるが、まだ厳しい」と語る。

■地域クーポンも効果に明暗

 GoToの旅行代金の15%分が使える「地域共通クーポン」も個々の店舗に及ぼす効果は明暗が分かれる。兵庫県内では今月6日時点で5233店舗で利用できるが、ドラッグストアやコンビニなどの全国チェーンも数多く含まれる。

 今月1日以降は、登録店であることを示す水色のステッカーが張られているが、各地の観光協会には「どの店で使えるのか」といった問い合わせが相次ぐ。丹波篠山市は観光客の利便性を高めようと、クーポンを使える店舗や施設など約60カ所を市の公式観光サイトで一覧できるようにした。

 また、姫路城(姫路市)近くの土産物店は観光客が増す週末はクーポンの対応に追われる。紙クーポンのほか電子クーポンがあり、使い方の説明に時間がかかり行列もできるという。

 一方、市街地の商店街などでは登録申請手続きの煩雑さを訴える年配の経営者もいる。地域を盛り上げようと、3年前から神戸市灘区でゲストハウスを営む朴徹雄(パクチョルン)さんは「本来なら近隣の店舗でクーポンを使ってもらいたいが、案内できるほどの数がない」と指摘する。「せっかくの地域活性化策なのだから、国は申請に関する丁寧な情報発信もしてほしい」と訴える。

総合の最新
もっと見る

天気(10月31日)

  • 20℃
  • ---℃
  • 0%

  • 19℃
  • ---℃
  • 0%

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 20℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ