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匠工芸が発売した「魔法陣パーティション」。日常はファンタジーの世界に=高砂市荒井町日之出町、匠工芸(撮影・笠原次郎)
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匠工芸が発売した「魔法陣パーティション」。日常はファンタジーの世界に=高砂市荒井町日之出町、匠工芸(撮影・笠原次郎)
「集中線パーティション」。オンライン飲み会で使えば注目の的?=高砂市荒井町日之出町、匠工芸(撮影・笠原次郎)
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「集中線パーティション」。オンライン飲み会で使えば注目の的?=高砂市荒井町日之出町、匠工芸(撮影・笠原次郎)
抽選で当たる景品の魔法陣パーティションとアクリルソード=加古川市加古川町寺家町
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抽選で当たる景品の魔法陣パーティションとアクリルソード=加古川市加古川町寺家町

 新型コロナウイルス感染症で暗くなりがちな社会を、少しでも楽しくしようと、兵庫県高砂市のプラスチック加工会社「匠(たくみ)工芸」が、遊び心あふれる飛沫(ひまつ)防止パーティション(間仕切り)を製造・販売し、注目を浴びている。漫画で絵を際立たせる「集中線」をあしらった商品は、会員制交流サイト(SNS)などで話題が沸騰。円形の「魔法陣」は注文が相次ぎ、小児科でも使われている。同社は「パーティションの“魔力”で、コロナ禍を笑顔で乗り切って」と呼び掛ける。(斉藤正志)

 カッティングシートで集中線を貼った間仕切りは、まるで漫画の一こまのよう。縦横60センチで、6月に1枚1万5千円で発売した。

 「ゴゴゴゴゴの効果音もほしい」「職場に設置したい」など、ツイッターで反響が続出。マジックバーなどが購入し、注目を演出しているという。

 魔法陣は直径60センチ。アクリル板の表面に貼ったシート上に、魔術の文様や文字を印刷した。

 8月にインターネットで発売を知らせると、30分で用意した10枚が完売。次々に増産を重ねた。ツイッターには「ウイルス以外からも身を守れそう」などのコメントが相次ぎ、「いいね」は9万を超えた。1枚1万5千円で、これまでに約200枚が売れたという。

 「インスタ映え」する写真撮影だけでなく、小児科では診察時などに子どもの緊張を和らげている。台座を外すと平らにして置くこともでき、中心部に縫いぐるみやペットなどを配置すると、“召喚”した写真が撮れると話題を呼んだ。

 「ものづくりを通して、わくわくさせ、笑顔にしたいというのが会社の基本理念。コロナ禍でも、くすっと笑えるようなものを作りたかった」。社長の折井匠(おりいたくみ)さん(42)は明かす。

 同社は2008年に創業。機械カバーや看板の製作などを手掛けるが、12年から剣やおのなどプラスチック製の“武器”を作るように。ブランド「タクミアーマリー」も立ち上げ、アニメやゲームの登場人物になりきるコスプレの世界では有名だった。

 だが、コロナ禍で3月ごろから仕事が激減。間仕切りの製作に活路を見いだし、全国の病院などから注文が相次いでいた。無地の商品だけでなく、社内でアイデアを出し合って、集中線と魔法陣を考案した。

 「面白がって作ったので、反響の大きさは予想外だった」と折井さん。第3弾も考えているといい、「感染防止だけじゃなく、みんなで会話が弾んだり、和んだり、笑顔になれたりするパーティションを作りたい」と顔をほころばせた。

■観光施設にパネルスタンプラリー 19日から「匠工芸」と県民局企画

 匠工芸の高い技術や豊かな発想は、まちの活性化にも生かされている。

 兵庫県の東播磨地域にある観光施設を巡るイベントで、19日に始まる「東播磨ファンタジースタンプラリー」は、同社が東播磨県民局と共に企画した。

 明石公園(明石市)、鶴林寺(加古川市)、工楽松右衛門(くらくまつえもん)旧宅(高砂市)、加古大池(稲美町)、大中遺跡公園(播磨町)などに、「モンスターパネル」を設置。スマートフォンでQRコードを読み込めば、モンスターを倒すことができ、「けいけんち」(ポイント)を獲得できる。

 「けいけんち」の数に応じて、抽選で地元特産品のほか、同社の「魔法の盾(魔法陣パーティション)」や「伝説の剣(アクリルソード)」が当たる。タコや古代人など、地域色を生かしたモンスターのデザインや、パネル制作なども同社が担当した。

 イベントを主催する同県民局は「匠工芸には、他にはない高い技術や発信力、独自の世界観がある」と高く評価する。

 12月20日まで。問い合わせは匠工芸TEL079・445・4500

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