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神戸空港発着の遊覧フライトで見られた夕焼けの景色=瀬戸内海上空
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神戸空港発着の遊覧フライトで見られた夕焼けの景色=瀬戸内海上空
機内から見えた夕焼けの空。オレンジ色に染まる雲が海原のように眼下に広がっていた
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機内から見えた夕焼けの空。オレンジ色に染まる雲が海原のように眼下に広がっていた
大阪上空から眺めた万博記念公園周辺。「太陽の塔」も肉眼ではっきりと見えた
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大阪上空から眺めた万博記念公園周辺。「太陽の塔」も肉眼ではっきりと見えた
ゆったりと腰掛け窓の外に見入る乗客たち
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ゆったりと腰掛け窓の外に見入る乗客たち

 新型コロナウイルスの影響で航空業界が大打撃を受ける中、旅客機に乗ることを楽しむ「遊覧フライト」の企画が国内外で広がっている。ブーメランのように飛んで戻ってくる空の旅。このほど神戸空港(神戸市)で始まったフライトに同乗した。

 新興航空会社フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の企画。同社では2010年に開始した。名古屋、静岡での企画は近年、空から富士山を見られることなどで人気を呼んでおり、毎回予約開始直後に完売しているという。神戸は以前から開催を望む声が多く、コロナ禍で2割ほどが遊休になっている自社機の有効活用にもなることから開催に至った。

 10月17日、空港には関西をはじめ、東京や熊本、静岡県など全国から60人の参加者が集まった。天気はあいにくの雨。空から夕日を眺めるのがこのフライトの目玉のひとつだが「見どころは大丈夫?」。不安がよぎる。搭乗までの手続きは普段のフライトと同じ。チケットを用意して、保安検査場を通る。搭乗口へ来ると旅が始まる期待感に胸が高鳴る。どこにも行かないけど。

 機内に乗り込んだらいざ出航。機体がどんどんと加速し、滑走路を離れる。不安を感じた雨天だったが、雲の上では関係なかった。下には薄い雲の海が広がり、合間から地上の景色が見える。遠くに目をやると傾き始めた太陽が周りをオレンジ色に染めていた。周りを見ると乗客全員が窓に顔を近づけ、外の景色に見入っていた。

 瀬戸内海上空を西に進んだ後、北に旋回。中国山地を越えて東へと飛ぶ。雲の中に入ると窓の外が真っ白になってしまった。肩を落としていたところ、機長による機内放送が流れる。「左側の席の皆さまには竹田城跡がごらんになれる“はず”です。心の目でごらんください」。定期便では聞けないウイットに富んだトークで機内は笑いに包まれた。

 大阪の上空に入り、機長から地上の景色が紹介される。梅田の高層ビル群、淀川沿いの街並み、万博記念公園の「太陽の塔」-。定期便が高度1万メートルほどまで上がるのに比べ、この遊覧フライトの高度はずっと低い。眼下の建物はさながら緻密なジオラマのようで、ランドマークはその特徴がはっきり分かる。最後は明石海峡大橋の真上を通り、小雨が続く神戸に降り立った。

 今後は月1回以上を目指し、開催時間や航路などを変えて、例えば夜景フライトのような企画を考えていくという。どこへも行かない遊覧フライト。地上では見られない絶景を巡る旅で、地域の魅力を知る視野が広まった。(秋山亮太)

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