標高795メートルにある神戸市立六甲山小学校(同市灘区六甲山町)で23日午前、石造りのまきストーブに、児童がおこした火をともす恒例の「火入れ式」があった。
式は毎年、朝霜が降りる頃とされる二十四節気の「霜降」に合わせて行われる。同校では、朝の気温が10度を下回ると、玄関ホールのストーブに火を付ける。
式では、4~6年の児童33人が木の棒と板をこすり合わせる種火おこしに挑戦。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、児童たちの間隔を空けたほか、息を吹き掛けながら火をおこす代わりに、ボール用の空気入れを使用した。約10分で炎が燃え上がると歓声が上がり、火をトーチに移してストーブに点火した。
6年生の男児(11)は「雨で湿気があったので、火おこしは勢いよく頑張った」と笑顔で話した。(辰巳直之)